静岡茶発祥の地
静岡茶発祥の地、足久保の茶園は牧之原台地とは違った景観です。 静岡茶の茶祖といわれる聖一国師(1202~1280)は鎌倉時代に駿河国(現静岡県)に生まれ、宋(中国)で修行した臨済宗の高僧です。 聖一国師は僧侶として最高の栄誉である「国師」の号を日本で最初に贈られた高僧です。 聖一国師は帰国後、朝廷や鎌倉幕府の実力者から信頼されて東福寺(京都市)を開山しました。 また、1241年に宋から帰国する際、仏書とともに茶の種子を持ち帰り現在の静岡県静岡市葵区足久保に播いたと伝えられています。 現在の足久保は本山茶の産地となっています。
静岡茶発祥の地:足久保案内板
静岡茶発祥の碑
江戸時代、徳川家康公が駿府城にいた頃は足久保茶を愛飲され三代将軍家光公の時代には将軍家御用茶として江戸に献上されていました。
聖一国師の碑
狐石
駿河路や 花橘も 茶の匂いはせを (芭蕉)
狐石説明 柳々蘆久保の茶園は北陰にして南を開き四時の運動よき勝地なりたるや伝え聞く遠き聖一国師風土を考え植え置き給いしとぞされば安部の川水流れ流れてその香りを失いへる洛外宇治の佳茗にも劣るましき土産にして止事無き御方にも召し上げさせられ昔享保の初の頃茶意の好士専ら賞味ありしとなん然る後は茶の製伝えしものこれなく只煎茶のみ世に高し余っての業を為すこと数年故に舟沢の辺りに茅屋を構え数種の上品を植て四季心を委ねて培沢の養い霜雪も防ぎおきしと聞き伝えし空蝉とも問いあるは里人の事訓たるに談し丹精を返り春を重ねて漸くその製を試み極めし昔の香風にまた見たるを希いしかは数奇高雅の求めに与り七椀の信風なく聞こえ召さる国の名産余生涯の幸い何事かこれに優らんや且神舞いつ来ることの鳥滸がましき尽きずの野語を恥たる罪諸覧の見許し給わんことことを謹みて 記す
宇治よりもそだちからよし芦久保の ちやのめぞ春のはつ鷹の爪
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