静岡茶の通販 深蒸し茶 | 大茶園の小さな農家 |

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茶の栽培

◆我が家の茶園管理で大切にしていること

我が家の経営方針は、いかにして茶園面積あたりの収益を上げるかです。

茶農家が収益を上げるためには経営面積を増やします。

茶園面積が増加すれば茶農家の収益は右上がりの曲線を描きます。

しかし、右肩上がりだった茶農家の収益曲線は経営面積が限界を超えると緩やかになり始め、さらに経営面積を増やし続ける下がり始めてしまいます。

それは、茶園管理が充分にできなくなるからです。

最近では雇用をして経営面積を増やす茶農家が増えていますが、我が家では家族労働力のみで管理できる茶園面積を維持しています。

現代の農業経営においては古い考え方なのかも知れませんが、すべての茶園に自分達の目が行き届く様にしたいからです。

それは、自分で満足できるお茶を作るにはとても大切なことだと思っているからです。

 

◆茶の樹は何故かまぼこ型なの?

栽培されている茶の樹はかまぼこ型に仕立てられていますが、何故だか解りますが?

それは、面積あたりの茶樹の摘採面積を出来るだけ広くしたいからです。

しかし、摘採面積が増えれば収穫量も増えそうに思いますが、実際はそうでもありません。

可搬型茶摘採機の刃の弧状はR1500ですが、現在使われている乗用型摘採機の刃はR3000です。

そうすると、R3000はR1500よりも茶樹の摘採面は平らになるので、茶園面積あたりの摘採面積は狭くなります。

しかし、乗用型摘採気になって茶園面積あたりの収穫量が昔よりも減ったかといえば、そんなことは全くありません。

却って増えたくらいです。

さらに、お茶の芽伸び方が揃うので品質も良くなりました。

ですから、茶園面積あたりの収穫量を増やしたければ、見た目の樹形よりも茶樹を健全に育てることが大切だと思います。

茶樹を健全に育てるには、目に見えている茶葉よりも根を育てることが大切です。

健全な根の量が増えれば茶樹の葉も増えるので、新芽の収獲量も増えます。

また、乗用型摘採機は芽揃いが良くなるので、お茶の品質が良くなります。

それは、お茶の芽が揃えば製造する際の蒸しが揃うのでむら蒸けが無くなるからです。

そうはいってもなかなか思うようにはなりませんが、上手くできると嬉しいです。

 

◆お茶の品質を高めるには?

品質の高いお茶を作るには、ミル芽(若くて柔らかい)の状態で新芽を摘まなければなりません。

そこで、茶園面積あたりの収穫量とお茶の販売単価(問屋売り単価)を掛け合わせれば、茶園面積あたりの荒利が出ます。

もちろん、お茶の新芽をミル芽で摘めば1㎏当のお茶の取引価格は高くなります。

しかし、収穫量と茶価を掛け合わせたのが単位面積あたりの収益なので、お茶の販売価格が高くても面積あたり収獲量が少なければ収益が最も高くなるとは限りません。

茶農家は面積あたりの収益が一番多くなる時期に新茶を収獲したいと考えていますが、全茶園をその時期に摘むことは不可能です。

ですから、早めに新茶収獲を始めて採算の合う間に新茶収獲を終わらせる様に摘採計画をたてます。

でも、その年の気象条件で芽伸びは違うし、新茶収獲が始まってからの天候で予定通りに収獲できることはあまりありません。

こう書くと難しそうに聞こえますが、茶農家にとって当たり前のことなのでそう心配はしていません。

そこが、農業の面白いところだと思います。

 

◆山のお茶と台地のお茶の違い

高品質なお茶ができる地域は、朝霧のたつ河川の中流から上流にかけての地域です。

例えば、大井川上流の川根茶や安倍川藁科川上流の本山茶等が有名です。

残念ながら、我が家の茶園は牧ノ原台地にあるので、山の様な高品質なお茶を作ることはむつかしいです。

牧ノ原台地は日の出から日没まで日が当たるため、育つ茶葉は肉厚になるからです。

肉厚の茶葉を普通に蒸して製造すると苦渋味のあるお茶になってしまうので、その欠点をおさえるために考案されたのが深蒸し茶です。

今では、昔と比べて深蒸し茶を好む方が増えたので、我が家の製茶方法は「深蒸し」に撤しています。

 

◆茶の品種

お米には「コシヒカリ」や「あきたこまち」など数多くの品種がありますが、それらはお米が栽培される地域に適した品種だと思います。

しかし、お茶は日本各地で栽培されていますが、日本で栽培されている品種の70%位が「やぶきた」です。

日本で栽培されている農作物で、これほど日本全国で、しかも広い面積で栽培されている農作物は他には無いのではないかと思います。

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◆茶の木のふやし方

昔は実生(茶の種を播いて増やす方法)が多かったのですが、今は挿し木でふやします。

それは何故か?

茶は「自家不和合性植物」といって、自分の樹で咲いた花では受粉できません。

ですから、雑種を防ぐために挿し木でふやす様になりました。

 

◆お茶は、苗を植えてから何年で収獲できるか?

5年くらいで収穫はできますが、一人前になるには10年以上かかります。

 

◆お茶は、年に何回収獲できるのか?

八十八夜前後に摘む新茶、新茶を摘んでから48日後くらいに二番茶、9月下旬~10月中旬に秋冬番茶が収獲されます。

もちろん新茶が一番の高値で取引されます。

 

◆茶の木を育てて、自分でお茶を製造したい方。

茶の木の苗が手に入れば、庭に植えても楽しいと思います。

葉が数枚の苗木でも数年たてば大きくなるので、家でお茶の製造を楽しむこともできます。

新芽が穫れたら天麩羅やお浸しにして食べると美味しいです。

その手順を紹介したいと思っています。

 

2019.12.08 Sunday